何をするにも、まずは、体が資本です。
ここがちゃんとしていないと、やりたいこともできないし、そもそもビジネスどころではないですよね。
現代社会って、いろんな意味ですごく「西洋的」になっていると思います。例えば西洋医学。痛みはピタッと止めてくれるけれど、「なんでその痛みが出ているのか?」という根本にはあまり触れないことが多い。頭痛があって薬を飲めば一旦おさまるけど、もし本当の理由が「夜更かし続きで寝不足」だったら、そこを変えない限りまた同じことを繰り返す。この「なんで?」というWHYの部分。ここをちゃんと見てあげることが、本当に大事なはずです。
今、私はインドのゲストハウスに滞在しています。ここが本当に素敵な場所で、レビューも51件中オール5というハイスコア。その中に一つ、とても印象的な口コミがあったので紹介します。
「家は地理的な場所ではなく、思い出、出来事、そして人々によって定義されます。
ここは私たちの故郷であり、彼らは大切な人々です。
私は彼らの人生に見知らぬ人として入り込み、家族の一員として去っていきました。
まさに『ホームステイ』の典型です。ありがとうございました。」
日本人だと、この「おもてなし」の感じ、すごくよくわかると思います。
これはもう、お金以上の価値。
たぶんこのお客さんは、ただ「場所的に便利だから」「寝られればいいから」で選んだわけじゃない。
その奥に、「安心したい」「あたたかさに触れたい」「ちょっと疲れを癒やしたい」みたいな、言葉にならないWHYがあったはずです。それに、このゲストハウス側がちゃんと応えているから、こういうレビューが生まれる。
もちろん、ファミレスみたいに「とりあえずお腹が満たされればいい」「早くて安ければOK」みたいな場もあっていい。でも、「泊まる」「食べる」という表面的な目的の奥に、ほんとうはどんな「もっとこうしてほしい」があるのか。
そこまで見にいって、形にしてあげられるのって、すごく素敵なことだと思います。
ビジネスも、まさに同じ。お客さんが「何を買うか」だけじゃなくて、「なんでそれを求めているのか」というWHYを見てあげられたら、提供できる価値はお金以上のものになるし、こちらもただの「売り手」じゃなくなっていく。
体の不調も、お客さんのニーズも、「とりあえず今なんとかする」だけならすぐできるけど、その奥のWHY――なぜそうなっているのか、ほんとうはどうなりたいのか――を見てあげることが、本当の意味でのケアであり、おもてなしであり、ビジネスだと思います。
