昨日は、起業家さんたちの集まりに行っていました。
集まっていたのは、みんなかつてはどこかの会社で働いていた人たち。
「どうして会社を辞めたのか」。
一人一人のストーリーを聞いていると、その理由がどれも胸にぐっときました。
誰も「なんとなく」「とりあえず」で辞めたわけじゃなくて、それぞれが自分の人生に責任を持つために「起業する」と決めていた。その姿に、私もやる気が出ました。
起業するぞ、と決める瞬間って、人生の中でもかなりすごい覚悟だと思う。
でも、そのあとにやってくる日常は、意外と静かで、長くて、一人きりの時間が多い。
・相談できる上司もいない
・同期と愚痴を言い合う飲み会もない
・とりあえず会社に行けば誰かがいる、という安心感もない
「決めたのは自分」だからこそ、誰のせいにもできない。
その分、すごく自由だけれど、とても孤独にもなりやすい。
昨日、起業仲間と情報や経験をシェアし合っている時間が、本当に刺激になって
「ああ、私もまたがんばろう」と思いました。
会社員のころの私は、会社が用意してくれるものを、当たり前のように受け取っていたことを思い出しました。
・研修
・チームビルディングの集まり
・先輩に教えてもらう時間
・同僚と「大変だよね〜」と共感するランチ
仕事は「お金を稼ぐためのもの」だと思っていたけれど、実際にはそれ以上に、たくさんのものが勝手に用意されていて、恩恵を受けていたんだなと思います。
人とのつながり、守られている安心感、困ったときに「誰かに聞ける」環境。
それは、会社という場に入っているからこそ、自然とついてきていたもの。
起業すると、一度それが全部リセットされます。
誰も自動的には「研修」も「チームビルディング」も用意してくれない。
だからこそ、自分たちで「つながりの場」をつくっていくしかないんだな、と思いました。
昨日も、いろいろ教えてもらったし、もしかしたら私の話で何か感じてくれた人もいたかもしれない。
そうやって、お互いに少しずつ影響し合いながら進んでいくのが、起業の醍醐味かなって思い始めました。結構ワクワクしています。
私自身も、働き方や暮らし方が変わる中で、会社で働く仕事の形から離れた時期がありました。その後、少しずつ人の相談に乗ることから仕事を再開したのですが、やり方次第では会社員時代と同じように「ずっと裏方」のままにもなりうるな、と感じました。
私が本当に見たいのは、誰かを煽ったり、誰かを悪者にして売る世界ではなくて、一人一人が自分の良さを出して、楽しく生きていて、それで世界が回っている状態。
それを形にするには、誰かの影でサポートするだけではなく、自分で場をつくって、自分の言葉で発信していく必要があるんだな、と腑に落ちました。
とはいえ、起業するって、会社の中で評価されて働くのとは、まったく別次元の世界です。いったん、自分の過去の栄光は横に置く必要がある。でも同時に、そこでやってきたことに誇りは持ったままでいたい。
その両方を抱えながら、「1からのスタートなんだな」と理解しました。会社員〇年目の私、ではなく起業1年生の私として、もう一度、自分の役目を生き直している感覚です。
会社で働き続けることがいい人もいれば、会社を辞めて起業することになった人もいる。人には人のお役目がある。
猫は猫らしく、ごろごろ寝て、たまにネズミを捕まえる。
鳥は鳥らしく、空を飛んで生きている。
猫が鳥になろうとしてもなれないし、
鳥は鳥であるからこそ、美しく空を飛べる。
私にとって猫は、猫でいてくれるだけで嬉しい存在です。
抱っこしてゴロゴロできるから、「猫でいてくれてありがとう」と思う。
鳥も、鳥らしく空を飛んでくれるから、
「ああ、鳥っていいなあ」と空を眺めるきっかけをくれる。
人も同じで、それぞれに「その人だからこそ」の役割や生き方があります。
会社で働き続けるのも、その人の役目。
会社を辞めて起業するのも、その人の役目。
どれが上で、どれが下、という話じゃない。
一人で働いていくことは、簡単じゃない。
モタモタしていると、人生の時間はどんどん過ぎていく。
だからこそ、自分一人で抱え込むのではなく、
同じように「自分の役目」を生きようとしている仲間とつながって、
嬉しさも大変さも共有しながら、試行錯誤していけたらいいなと思っています。
自分に共感してくれる人たちとつながり、
時に厳しく、楽しく高め合って、助け合っていけるように。
そんな願いを込めて、私はこれからも「みえこ塾」という場を続けていきます。
